ミレーナ(避妊リング)

Mirena

ミレーナとは?大阪梅田で無痛ミレーナ挿入なら梅田駅前婦人科クリニック

ミレーナとは?避妊や月経トラブルの治療が可能

梅田駅前婦人科クリニックでは、痛みに配慮した「無痛ミレーナ挿入」に対応しています。

ミレーナとは、黄体ホルモンを持続的に放出するT字型の子宮内避妊具(IUS)で、避妊効果に加え、月経困難症や過多月経の治療にも使用されている医療機器です。

子宮内へのミレーナ装着で、受精卵の着床を防ぐと同時に精子の侵入を妨ぎ、最長5年間の避妊効果が期待できます。また、ホルモンの作用により子宮内膜が薄くなるため、生理痛の軽減や経血量の減少といった治療効果も得られます。

ミレーナは血栓症リスクがほとんどないため、低用量ピルの服用が難しい方や、30代後半〜40代の方、喫煙者の方なども装着が可能です。

当クリニックでは、患者様のご希望やライフスタイルを伺いながら、最適な治療方法をご提案いたします。お気軽にご相談ください。

ミレーナとピルの違い

避妊失敗率 ホルモンの種類 対象年齢 副作用
低用量ピル 8% エストロゲンとプロゲステロン 40歳未満

血栓症のリスクあり

嘔気・頭痛など

ミレーナ 0.1~0.8% プロゲステロンのみ 年齢制限なし

挿入後数日間の出血や下腹部痛

おりものの増加

低用量ピル

避妊失敗率 8%
ホルモンの種類 エストロゲンとプロゲステロン
対象年齢 40歳未満
副作用 血栓症のリスクあり、嘔気・頭痛など

ミレーナ

避妊失敗率 0.1~0.8%
ホルモンの種類 プロゲステロンのみ
対象年齢 年齢制限なし
副作用 挿入後数日間の出血や下腹部痛、おりものの増加

※飲み忘れを含め一般的に使用している場合の避妊失敗率

ミレーナと低用量ピルは、どちらも避妊や月経に関する悩みを改善するために使われる薬剤です。

毎日の服用が必須となる低用量ピルと異なり、ミレーナは一度装着すれば長期間避妊効果が持続するため、飲み忘れによる効果の低下がありません。

また、全身にホルモンが作用するピルとは異なり、ミレーナは子宮内に局所的に作用します。そのため、副作用のリスクが抑えられるのも特徴で、特に、40歳以上の方やBMIが高めの方、喫煙習慣のある方でも安心してご利用いただけます。

ミレーナは、2014年から保険適用で月経困難症や過多月経の治療にも使用されており、幅広い年代の女性に多く選択されています。

ミレーナの費用

挿入前検査
エコー・淋菌・クラミジア
6,600円
挿入 55,000円
抜去
※診察料込
当院挿入の方:2,200円
他院挿入の方:5,500円
定期検診
※診察料込
3,300円
再挿入
※挿入から1年以内、かつ定期検診を受けていた方のみ
30,000円

※無痛ミレーナの麻酔は、静脈麻酔・局所麻酔・笑気麻酔から選択可能です。
※保険適用となるケース(過多月経や月経困難症など)があるため、症状のある方は診察時にご相談ください。
※挿入前検査と挿入には、診察料が別途発生します

こんなお悩みをお持ちの方へ

以下のようなご相談で、当クリニックを受診される方が増えています。

  • 01
    コンドーム以外の避妊方法を探している
  • 02
    数年間は妊娠を希望していない
  • 03
    低用量ピルが体質に合わなかった
  • 04
    長期的に安定した避妊効果を得たい
  • 05
    月経困難症や過多月経に悩んでいる
  • 06
    避妊にかかる費用をできるだけ抑えたい

ミレーナの主な効果

ミレーナの効果

ミレーナには、大きく分けて「避妊」「月経トラブルの改善」の2つの効果があります。

1.避妊効果

ミレーナから放出されるホルモン(レボノルゲストレル)は、子宮内膜を薄く保ち、受精卵の着床を防ぎます。同時に、子宮頸管の粘液の性質を変化させて精子の侵入も防ぎます。これらの作用により、最長5年間にわたって高い避妊効果が持続します。

2. 月経困難症・過多月経の改善

子宮内膜を薄く保つ働きにより、月経時の経血量が減り、過多月経や月経困難症の改善効果が得られます。子宮内膜症や子宮筋腫にお悩みの方も使用可能です。

  • ・毎月の生理痛がつらい
  • ・経血量が多くて、生理期間の生活に支障が出ている
  • ・子宮内膜症や子宮筋腫による出血や痛みを緩和したい

などの治療目的での装着は、保険適用が可能な場合もありますので、ご相談ください。

無痛ミレーナ挿入とは?|痛みに配慮した処置

ミレーナに興味を検討しているけれど「挿入時の痛みが不安…」という方も多くいらっしゃいます。

特に出産経験のない方や、帝王切開のみで経膣分娩の経験がない方は、子宮頸管が狭いため、痛みを感じやすい傾向があります。

経膣分娩の有無による痛みの差

経膣分娩の経験がある方:出産時に赤ちゃんが通ることで子宮頸管が柔らかく広がっており、ミレーナの挿入時にも自然に広げやすくなっています。そのため、処置中の痛みをほとんど感じない、あるいは軽い違和感程度で済むケースが多いです。

出産経験のない方・帝王切開の方:子宮頸管が狭く、硬いままであることが多く、挿入時に圧迫感や痛みを感じやすい傾向にあります。特に未経産婦の方は、子宮口がほとんど開いたことがないため、処置時に痛みを訴えるケースもあります。

ただし、痛みの感じ方は体質・当日の体調・子宮頸管の状態によって大きく異なります。梅田駅前婦人科クリニックでは、挿入前に丁寧な診察とカウンセリングを行い、必要に応じて麻酔のご提案を行っています。

静脈麻酔で行う“無痛ミレーナ”挿入

麻酔を用いる無痛ミレーナ

梅田駅前婦人科クリニックでは、麻酔を使用した「無痛ミレーナ挿入」に対応しています。特に痛みに敏感な方や、緊張してしまう方も安心してお受けいただけます。

当クリニックで取り扱いのある麻酔

静脈麻酔

点滴で薬剤を投与し、眠っている間に処置を行います。ほとんど痛みを感じることはなく、リラックスした状態で治療を受けていただけます。

局所麻酔

子宮頸部の周囲に麻酔を行い、意識は保ったまま痛みを軽減します。軽度の処置や短時間の挿入に適しています。

笑気麻酔

吸入式の麻酔で、不安や緊張をやわらげる効果があります。短時間で効果が現れ、処置後の回復も早いのが特徴です。

処置自体は10分程度で終了し、麻酔の使用時間もごく短いため、身体への負担も軽度です。処置後は、院内で30分~1時間ほどお休みいただいたうえで、安全を確認しご帰宅いただきます。

なお、静脈麻酔は点滴によって投与するため、針の刺入が必要です。点滴の針が苦手な方には、貼付タイプの麻酔テープ(別途費用)をご用意していますので、お気軽にお申し出ください。

ミレーナの治療の流れ

梅田駅前婦人科クリニックでのミレーナ装着の流れは以下の通りです。

1.初診・診察

医師による問診と診察を行い、避妊の希望や月経トラブル、出産歴、持病の有無などを伺った上で、最適な治療法をご提案します。

  • ・ミレーナの適応可否を判断するため、超音波検査(エコー)を行います。
  • ・性感染症の有無を確認するため、クラミジア・淋病などの感染症検査も実施します。

※ミレーナは、性病検査が陰性であること、子宮や卵巣に異常がないことが確認された場合にのみ、装着が可能です。

2.ミレーナ装着日の決定

検査の結果を踏まえ、装着日を決定します。ミレーナは、生理が始まってから7日以内に装着する必要があります。

3.ミレーナ装着

通常装着の場合:経産婦(出産経験のある方)の方などに適しており、数分で装着が完了します。

無痛ミレーナ:麻酔が十分に効いているのを確認してから、必要な方は子宮口を開くための処置をし、ミレーナを留置します。麻酔が完全に覚めるのを確認するため、30分~1時間ほどお休みいただき、お帰りになれます。

どちらも入院不要で、日帰りで行えます。出産経験のない方や痛みに不安のある方は、無痛ミレーナをご選択いただくことで、より安心して治療を受けていただけます。

無痛ミレーナの注意点

施術前

食事:施術の6時間前までにお済ませください。それ以降は絶食となります。

飲み物:水やお茶などの飲料は、施術の3時間前まで可能です。

ネイルの除去:呼吸モニター(パルスオキシメーター)を正確に装着するため、マニキュアやジェルネイルは事前にオフしてご来院ください。

施術後

・当日は麻酔が残っている可能性があるため、ご本人によるお車やバイク等の運転はできません。ご帰宅時には公共交通機関をご利用ください。

静脈麻酔を使用する場合は、処置前後に上記の点を必ずお守りください。

ミレーナの副作用

ミレーナ挿入による副作用には、下記のような症状が挙げられます。

月経の変化

月経周期の変動、経血日数の変化、不正出血

下腹部の不快感

装着直後に軽度の腹痛や腰痛を感じる場合があります

おりものの増加

ホルモンの影響で一時的に増えることがあります

卵巣嚢胞

一過性の卵巣嚢胞が形成される可能性があります(多くは自然消失)

ミレーナは比較的副作用の少ない医療機器ですが、装着後に上記のような症状が現れる場合があります。これらの症状は、装着後3〜6ヵ月の間に見られ、時間の経過とともに軽減する傾向があります。

ミレーナの施術後の注意点

ミレーナは、ごく稀に自然に外れてしまう(脱出)ケースがあります。日本国内での臨床試験では、装着後1年以内の脱出率は約1.5%と報告されています。

異物感や下腹部の違和感がある場合は放置せず、早めに医療機関を受診しましょう。ミレーナの下には抜去用の糸がついていますが、触れられる位置にあったとしても、ご自身で引っ張ることは絶対に避けてください。

ミレーナをおすすめできる方

  • ・長期的な避妊効果を得たい方
  • ・「過多月経」や「月経困難症」にお悩みの方
  • ・低用量ピルの副作用リスクが不安な方(血栓症リスク等)
  • ・毎日のピル内服が面倒、または飲み忘れが心配な方
  • ・自分主体で避妊をコントロールしたい方
  • ・長期的に見てコストパフォーマンスの高い避妊方法を探している方

ミレーナの治療が適さない方

ミレーナの治療が適さない方
  • ・ミレーナに含まれる成分に過敏症がある方
  • ・妊娠中、または妊娠の可能性がある方
  • ・月経期間外の不正出血が続いている方
  • ・子宮内膜炎・卵管炎を現在または直近で発症した方
  • ・子宮頸管炎や膣炎を治療中の方
  • ・骨盤内感染症(PID)を治療中の方、または何度も繰り返している方
  • ・重度の肝機能障害や肝腫瘍をお持ちの方
  • ・過去に異所性妊娠(子宮外妊娠)の経験がある方
  • ・子宮の形態に異常があると診断されている方(子宮腔の変形やの生まれつきの異常または子宮筋腫を含む)

ミレーナに関するよくあるご質問

ミレーナはいつでも装着できますか?
A.生理開始から7日以内、特に生理の終わりかけ(生理4~7日目)に装着します。ただし、産後や中絶後の場合は、医師と相談して適切な時期に装着する必要がありますので、ご相談ください。
出産経験がないのですが、ミレーナは装着できますか?痛みはありますか?
A.未経産婦でも、ミレーナの装着が可能です。ただし子宮口が狭いため、痛みが出やすい傾向にあります。梅田駅前婦人科クリニックは、静脈麻酔や局所麻酔を用いて、痛みを最小限にミレーナを装着できる「無痛ミレーナ」をご用意しています。痛みがご不安な方は、お気軽にご相談ください。
ミレーナの抜去に手術は必要ですか?
A.ミレーナの抜去に手術は不要です。ミレーナには、抜去時に使うための糸(除去糸)がついており、医師が簡単に抜去できます。抜去したいからと、ご自身で糸を引っ張るのは絶対に避けてください。
ミレーナを装着後に妊娠したいと思ったらどうすればいいですか?
A.妊娠を希望される場合は、ミレーナを抜去することで妊娠可能な状態に戻ります。抜去は医療機関で行う必要があり、当クリニックでの挿入された方は2,200円(税込)、他院で挿入された方は5,500円(税込)で抜去いただけます。ご希望のタイミングでご相談ください。
ミレーナの避妊効果はいつからありますか?
A.ミレーナは、装着後すぐに避妊効果が得られます。ただし、念のため装着から1週間程度は他の避妊方法の併用を推奨しています。
ミレーナはセックスの際に相手にバレますか?
A.ミレーナは基本的に性交渉に影響を与えません。ただし、稀にミレーナの下についた糸(リリース糸)に触れて違和感を覚える場合があります。その際は位置のずれが考えられるため、医療機関での確認を行いましょう。当クリニックでは、装着1カ月後、3カ月後、6カ月後、1年後、以降は1年毎に超音波検査による定期検診を行っています。
ミレーナをつけると太るって本当ですか?
A.ミレーナによって体重が増加するという報告はありません。全身に作用するホルモン療法とは異なり、局所的に作用するため、急激な体重増加への過度な心配は不要です。

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お知らせ

  • 2025/06/11

    2025年7月1日(火)10時 梅田駅前婦人科クリニックが新規開院します。2025年6月24日(火)より、予約受付開始です。