ミニピルとは?種類・効果

Minipill

ミニピルの処方が可能

ミニピルとは?

ミニピルは、体質や生活習慣などが理由で、低用量ピルが服用できない方でも安心して服用できるピルです。

この記事ではミニピルの効果や種類、副作用などを解説します。

ミニピルの服用がおすすめな人

下記の方は、ミニピルの服用がおすすめです。

  • ・40代以上の人
  • ・喫煙する人(35歳以上で1日15本以上)
  • ・重度の高血圧症の人
  • ・前兆を伴う片頭痛がある人
  • ・血栓症のリスクが高い人
  • ・心臓疾患がある人(心臓弁膜症の一部など)
  • ・肥満の人(BMI30以上)

低用量ピルが服用できない方でも、ミニピルであれば処方できる可能性があります。ミニピルの服用を望まれる方は、梅田駅前婦人科クリニックにご相談ください。

ミニピルとは?

ミニピルとは?低用量ピルとの違いは?

ミニピルとは、黄体ホルモン(プロゲステロン)のみが配合されたピルです。高い避妊効果のほか、月経痛や月経前症候群(PMS)の改善なども期待できます。

ミニピルと低用量ピルとの違い

ミニピルに含まれるホルモンが黄体ホルモン(プロゲステロン)1種類なのに対して、低用量ピルには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲスチン)の2種類のホルモンが含まれています。

エストロゲンには血液を固まりやすくする働きがあるため、血栓症のリスクが高い方は低用量ピルを服用できません。一方、エストロゲンが含まれていないミニピルは血栓症リスクが非常に小さく、低用量ピルが飲めない方でも服用できるのが特徴です。

また、ミニピルと低用量ピルには飲み方にも違いがあります。21日間のホルモン剤服用後に休薬期間がある低用量ピルに対して、ミニピルは休薬期間がありません。

ミニピルは毎日、決まった時間に服用しなければ避妊効果が大きく減少するという特徴があります。

ミニピルの効果

ミニピルには避妊効果のほか、月経に関する悩みの改善効果も期待できます。避妊効果と、それ以外の効果に分けて解説します。

避妊効果

ミニピルを正しく服用することで、99%以上の避妊効果が得られるとされています。

ただし、ミニピルの飲み忘れや服用後の嘔吐・下痢、ほかの薬剤との飲み合わせの相性などによっては、避妊効果が低下してしまうので注意が必要です。

ミニピルの主成分であるプロゲステロンは、排卵期に排卵を抑える働きがあります。加えて、子宮内膜を薄くして受精卵が着床しにくい環境を作ったり、子宮頸管粘液の粘度を上げて、精子が子宮内に入りにくくしたりする効果もあります。これらの働きによって、妊娠しにくい状態になるというわけです。

避妊効果の高さについて、ミニピルと低用量ピルとの間に大きな差はありません。

避妊以外のミニピルの効果

ミニピルに休薬期間はないため、服用によって月経が止まる方もいます。また、月経がきたとしても子宮内膜が薄くなっているので、経血量は少なくなる傾向にあります。

月経が止まる、あるいは経血量が減ることなどによって、月経痛や月経前症候群(PMS)の緩和が期待できます。そのため、ミニピルは避妊目的だけでなく、月経に関する悩みの改善目的で服用されるケースも多いです。

ミニピルの副作用

ミニピル服用時に見られる主な副作用は以下の通りです。

ミニピルの主な副作用
  • ・不正出血
  • ・乳房の張りや痛み
  • ・頭痛
  • ・気分不快
  • ・吐き気、嘔吐
  • ・イライラ感  など

ただし、重篤な副作用が長期間にわたって続くケースは非常にまれです。通常、身体が薬剤に慣れるにしたがって副作用はおさまります。

不正出血はよく起こる症状

ミニピルは、子宮内膜を薄く保つ働きがあります。そのため、子宮内膜が剥がれやすくなり、不正出血も起こりやすくなるのです。

ミニピルを飲み始めたころの不正出血は決して珍しいことではありません。しかし徐々に出血は落ち着いていくので、どうかご安心ください。

ミニピルを飲むと太るというのは本当?

インターネットサイトなどで「ミニピルは太る」という情報が記載されていることもありますが、ミニピルの服用によって太るという科学的な根拠は見つかっていません。

ただし、ミニピルの服用によってホルモンバランスが変化した結果、一時的に食欲が増えたり、体内の水分量が変化したりする可能性は考えられます。

ミニピルを服用する・しないに関わらず、規則正しい生活や健康的な食生活を心がけましょう。

ミニピルの種類

梅田駅前婦人科クリニックで取り扱うミニピル(セラゼッタ、アザリア)の商品写真

ミニピルにはセラゼッタやアザリア、ノアルテンなどの種類があり、ホルモン量の違いで分類されています。

医師とも相談のうえ、自分の体質に合った薬剤を選ぶことが重要です。

梅田駅前婦人科クリニックが取り扱うミニピルと値段(費用)

梅田駅前婦人科クリニックでは、セラゼッタとアザリアの2種類のミニピルを取り扱っています。それぞれの値段は以下の通りです。

セラゼッタ 3,000円
アザリア 2,700円
  • ※初回処方時は診察料(2,200円)が別途必要です。

ミニピルの正しい飲み方

ミニピルは1日1錠を毎日、決まった時間に服用する必要があります。決まった時間から3時間以上ズレてしまうと避妊効果が減少し、12時間以上ズレると避妊効果が得られません。

起床直後や食事後、就寝前など、自分が飲み忘れにくいときを服用タイミングに決めておくと良いでしょう。

また、ミニピルは低用量ピルと違い、休薬期間がない点も特徴です。避妊を望んでいる間は飲み続けなければならない点に注意してください。

ミニピルを飲み忘れた場合の対処方法

ミニピルを飲み忘れたことに気づいた場合はすぐに1錠飲み、翌日以降は再び、決まった時間の服用を続けてください。

飲み忘れから1週間程度は避妊効果が大きく減少している可能性があるので、コンドームの着用など、ほかの避妊方法を併用しましょう。

ミニピルのメリットとデメリット

ミニピルのメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット
  • ・血栓症リスクが低く、低用量ピルが飲めない人でも服用できる
  • ・正しく服用することで高い避妊効果が得られる
  • ・月経に関する悩みにも効果的
デメリット
  • ・毎日決まった時間に飲まなければならない
  • ・飲み始めのころは不正出血が起こりやすい
  • ・国内ではまだ、取り扱っている医療機関が少ない

上記の中でも特に、「血栓症リスクが低い」というのは、ミニピルの大きなメリットです。ミニピルの処方をご希望の方は梅田駅前婦人科クリニックにご相談ください。

梅田駅前婦人科クリニックのピル採血検査

梅田駅前婦人科クリニックでは、ミニピルを処方する方や内服中の方に向けて、定期的な血液検査を行っています。安心・安全にピルを服用していただくためには、患者様の健康状態のチェックが欠かせないからです。

当クリニックは「ピルを処方して終わり」という考え方ではなく、内服中の患者様に寄り添うことを大切にしています。

不安や悩み、疑問などをお持ちの方は、お気軽にご相談ください。

ミニピルは保険適用になるの?

ミニピルは日本では未承認の薬剤のため、全額患者様の自己負担です。あらかじめご了承ください。

日本では未承認ですが、海外では一般的な薬剤であり、効果・安全性ともに確認されています。

ミニピルに関するよくあるご質問

ミニピルについて患者様からよく寄せられる質問と、その回答を紹介します。

ミニピルを飲んでいる間、コンドームは不要ですか?

A.ミニピルを服用している間でも、避妊成功率は100%ではありません。また、ミニピルで性感染症(STI)を防ぐことは不可能です。

そのため、ミニピルを飲んでいる間でも、性行為の際にはコンドームの着用をおすすめします。

タバコを吸うのですが、ミニピルは飲めますか?

A.はい、喫煙が理由で低用量ピルが服用できない方でも、ミニピルならば服用できる可能性があります。ただし、喫煙量によっては、ミニピルの服用もおすすめできないケースがないわけではありません。

喫煙者はミニピルの処方であっても、事前に医師に相談することをおすすめします。

ミニピルを飲み忘れても避妊効果は続きますか?

A.いいえ。ミニピルは決まった時間からズレて服用すると、期待する避妊効果が得られません。3時間以上ズレると避妊効果が大きく下がり、12時間以上ズレると避妊効果がほとんどなくなるとされています。

ミニピルを飲み忘れた場合、1週間程度はコンドームなど、ほかの避妊方法を併用しましょう。

ミニピルはどこで購入できますか?

A.ミニピルはまだ、低用量ピルほど一般的ではなく、取り扱っている医療機関も多くありません。梅田駅前婦人科クリニックはミニピルを処方している数少ないクリニックです。ぜひお気軽にご相談ください。

また、オンラインでミニピルを購入する際は個人サイトではなく、必ず医療機関が運営するサイトから購入してください。個人サイトや極端に安い価格で販売しているサイトで提供しているミニピルは、偽薬の可能性があるからです。偽薬は期待する効果が得られないだけでなく、重篤な副作用が発生するリスクも高くなります。

薬剤の個人輸入の危険性については、厚生労働省「あやしいヤクブツ連絡ネット」でも警鐘が鳴らされています。

ミニピルはいつから避妊効果が現れますか?

A.生理が始まってから5日以内にミニピルを飲み始めた場合は1日目から、それ以外のタイミングで飲み始めた場合は服用7日目以降に避妊効果が期待できます。

効果が得られるまではコンドームを着用するなど、ほかの方法による避妊を徹底してください。

  • 低用量ピル

    低用量ピルには、望まない妊娠を避けるという本来の効能の他にも、生理痛の軽減・PMS(月経前症候群)の緩和など、女性に嬉しい効果が期待できます。

News

お知らせ

  • 2025/06/11

    2025年7月1日(火)10時 梅田駅前婦人科クリニックが新規開院します。2025年6月24日(火)より、予約受付開始です。